(初級編)
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箇条書きは実験Aのレポートではあまり使う機会がないが、番号付けは実験手順の説明で頻繁に使用される。番号のベタ打ち(ハードコーディング)を避け、自動で番号を振るのが正しいLaTeXの使い方である。
ただの箇条書きは簡単なので例を参照。
\begin{itemize}
\item これは箇条書きです
\item 箇条書きはとても簡単です
\end{itemize}
enumerate
環境を使うと番号付きの箇条書きが実現できる。
\begin{enumerate}
\item 試料の質量$m$を測定した。
\item 試料を床に叩きつけて破壊した。
\item 破片を回収し、その個数$N$を数えた。
\end{enumerate}
初期状態では番号は1. 2. 3.の形式となる。(1) (2) (3)の形式にしたければ次のコマンドを\begin{document}
の前に入れると良い。
\renewcommand{\labelenumi}{(\arabic{enumi})}
箇条書きの番号を別のところで参照する場合、文中に直接その番号を入れてはいけない。後から項目を追加したり減らした場合に番号が変わってしまうためである。代わりに\label{ラベル名}
と\ref{ラベル名}
を使用する。ラベル名にはその項目を示す分かりやすい言葉を使うと良い。文中に\ref{hoge}
と入れると、対応する\label{hoge}
のある項目の番号が自動的に挿入される。ただし、箇条書きの番号のカッコは挿入されないため、適宜補う必要がある。例を参照。
\renewcommand{\labelenumi}{(\arabic{enumi})}
\begin{enumerate}
\item 紙Aを図1の通りに折り紙飛行機を作成した。 \label{makeplane}
\item (\ref{makeplane})をD棟3階の窓から飛ばし、飛距離$l_\mathrm{A}$を巻き尺で測定した。 \label{measure}
\item 紙B, Cについて、(\ref{makeplane})〜(\ref{measure})を繰り返した。
\end{enumerate}
端末でplatexやuplatexを実行して.texファイルから.dviファイルを生成する場合、1回目の実行では\ref
の部分が??と表示されたり、正しくない番号が挿入されることがある。2〜3回実行することで適切な番号が挿入される。理由は、1回目の実行では全体のページ数や位置が確定しておらず、番号が決められないからである。