参考文献

(中級編)

最終更新:

概要

参考文献はthebibliography環境を使って列挙する。


\begin{thebibliography}{数}
	\bibitem{文献キー} 文献の情報
	\bibitem{文献キー} 文献の情報
	...
\end{thebibliogprahy}
		

の部分には、参考文献の数が1〜9個の時は「9」、10〜99個の時は「99」を入れる。

\bibitem{文献キー} の後に文献の情報を続けて記述する。文献キーには文献を区別する分かりやすい名前(例えば理科年表ならrika、実験テキストならtextとか)を入れておく。そして、本文中の出典を示したいところに\cite{文献キー}を使うと、その文献の番号が自動で表示される。


\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\begin{document}
\section{本文}
基礎科学実験Aでは、グラフは手書きでグラフ用紙に描かなければならない\cite{text}。
また、レポートは次回実験日の13時までに投函する必要がある\cite{text}。
\section{参考文献}
\begin{thebibliography}{9}
	\bibitem{text} 電気通信大学共通教育部自然科学部会(物理)編「基礎科学実験A (物理学実験)」, 2019年, pp4-5.
	\bibitem{dummy} medit「実験AのためのLaTeX小技集」, 2019-10-02閲覧. http://uec.medit.link/latex/
\end{thebibliography}
\end{document}
		

改良

上記例にはいくつか致命的な問題がある。

これらの問題を解決したものが下記のコードである。仕組みが難しいと感じたらそのままコピペして使っても良い。


\documentclass[a4paper]{jsarticle}
\renewcommand{\refname}{}
\makeatletter
\renewcommand{\@cite}[1]{\raisebox{1ex}{\footnotesize [文献 #1]}}
\makeatother
\begin{document}
\section{本文}
基礎科学実験Aでは、グラフは手書きでグラフ用紙に描かなければならない\cite{text}。
また、レポートは次回実験日の13時までに投函する必要がある\cite{text}。
\section{参考文献}
\begin{thebibliography}{9}
\vspace{-1cm}
	\bibitem{text} 電気通信大学共通教育部自然科学部会(物理)編「基礎科学実験A (物理学実験)」, 2019年, pp4-5.
	\bibitem{dummy} medit「実験AのためのLaTeX小技集」, 2019-10-02閲覧. http://uec.medit.link/latex/
\end{thebibliography}
\end{document}
		

改良の解説

一応解説しておくが、読み飛ばしても構わない。まず、\refnameは参考文献の見出しを出力する内部のコマンドである。それを何も出力しないように\renewcommandで定義し直すと、見出しが出力されなくなる。しかし、その分無駄な空白が生じてしまうので、参考文献のところで\vspaceを使い無理やり1cm分の空白を巻き戻している。

\@cite\citeを使用したときの文献番号の表示方法を表している。コマンド名に「@」が含まれているため前後に特殊なコマンドを使用している(割愛)。ここでは文献番号を本文より少し上にずらし、小さい文字で表示するように定義し直している。(1exは英小文字xの高さ分、\footnotesizeは8pt相当。)

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