(中級編)
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不確かさの表記には「38.5(3) mm」と「(38.5±0.3) mm」の2種類あり、実験Aでは後者の表記が好まれるようである。どちらの表記もLaTeXではsiunitxパッケージを使うことで簡単に書くことができる。
siunitxを使わずに不確かさを表現するには次のように記述する。
\[ a = (4.950 \pm 0.006)\,\mathrm{mm} \]
siunitxを使えばもっと簡単に不確かさを表現することができる。\SI
や\num
を用いて、数値の後に続けて「+-
」と不確かさの値を書くだけである。また、不確かさの表記方法をseparate-uncertainty
オプションで指定することができる。
%separate-uncertainty - 不確かさの表記
%false: 38.5(3)のような表記, true: 38.5±0.3のような表記 デフォルトはfalse
\sisetup{separate-uncertainty=false}
\[ a = \SI{4.950+-0.006}{mm} \]
\sisetup{separate-uncertainty=true}
\[ a = \SI{4.950+-0.006}{mm} \]
基本的にseparate-uncertainty
は常にtrueで良いので、\usepackage
を次のように書いておくのが良い。(=true
は省略することができる。)
\usepackage[separate-uncertainty]{siunitx}
指数表現を用いるときは、不確かさの後に指数を書く。単位が続くときは自動でカッコをつけてくれる。
\[ y_j = \SI{114.51+-0.01e-3}{m} \]
実験Aでは不確かさの有効数字は1桁にするようにと言われている。不確かさの有効数字が2桁になるときは、値の有効数字を減らして不確かさを1桁にしないといけないらしい。